令和2年度新入生への学長告辞
新入生 各位
このたび入学を迎えた1,662名の新入生の皆さん、そして、本学で学ぶため海外から留学してきた交換留学生の皆さん、入学おめでとうございます。佐賀大学を代表し、心から歓迎いたします。また新入生のご家族や関係者の皆さまにも心からお慶び申し上げます。
さて、既に発表しましたとおり、日本国内で急激な感染拡大を続ける新型コロナウイルスの影響を考慮し、本日挙行予定の入学式の開催を中止することを決定しました。
皆さんの健康面、安全面を考慮し、感染リスクを回避するため、何卒ご理解を頂きたいと思います。
佐賀大学は明治17年に創設された佐賀師範学校を母体とし、旧制佐賀高校及び佐賀青年師範学校との統合によって昭和24年に設立されました。その後、昭和51年に開学した佐賀医科大学と平成15年に統合し、さらに平成28年の有田窯業大学校との統合を経て、現在の教育、芸術地域デザイン、経済、医、理工、農の6学部体制となり、佐賀県唯一の国立総合大学として教育・研究・社会貢献活動を展開しています。
県内に本庄、鍋島、有田の3キャンパスを配置し、美術館、附属病院、附属学校、専門分野を研究するセンターを設置するなど、地域社会の要請に応え、地域に根差し、地域に必要とされる大学づくりを進めてまいりました。
本日入学する皆さんには、是非この環境を皆さん自身が肌で感じ取り、総合大学の利点を活かして、社会の一員となる将来を見据え、研鑽を積んでほしいと思います。
私から皆さんへ「志・挑戦・そして未来へ」というメッセージを送ります。本学に新たに加わった皆さんは、まさにこの大学の主役になるのです。そして、このキャンパスで自分にとって初めてのこと、新しいことに志を持って挑戦し、失敗を重ねながらもそれを財産として、そして未来へ進んでいく。そのために佐賀大学の一員になったというチャンスを最大限活かし、友人、先輩、教員とも積極的に交流してください。学問のことで相談したいと思ったとき、研究者として活躍している先生方が時間を厭わず、議論してくれるでしょう。そのことが皆さんの成長を促し、挑戦を勇気づけてくれるはずです。遠慮せずに、先生方の部屋の扉を叩いて下さい。
これから始まる大学生生活に挑むためには、まずは心身の健康が大切です。私たちはできるだけのサポートを行なっていきます。どうか皆さんの大学生生活が充実したものとなるように、皆さんの活躍を祈っています。
令和 2年 4月 2日
国立大学法人佐賀大学長 兒 玉 浩 明